吉岡里帆さん主演でドラマ化が決定した、健康で文化的な最低限度の生活。
こちらの原作漫画が非常に秀作です。
2017年5月30日に「健康で文化的な最低限度の生活」の5巻が発売されました。
生活保護に関するニュースってよく目にしますよね。 生活保護がもらえずに亡くなってしまった方のニュースや、はたまた不正受給していた人のニュースなど種類は様々ですが。 自分だって今は普通に暮らしていてもいつお金がに困るかはわかりません。 人事にしないでもっと制度について知りたいなと思い、この「健康的で文化的な最低限度の生活」を手に取りました。
2最新巻5巻が発売されました。最新刊5巻を購入し読みました。
もちろん1巻から読んでいるのですが、生活保護の実態が非常にわかりやすく、丁寧に描かれている良作だと思います。
以下5巻のあらすじや感想をまとめました。
途中、一部、ネタバレ結末画バレも含みますのでご注意くださいね(^^)
新米ケースワーカーの義経。
5巻では、4巻から続いている、お婆さん、林さんの話です。
林さんは夫の暴力からなかなか逃げられずに辛い思いをして暮らしてきました。
やっとの思いで夫から逃げ、息子のアパートに身を寄せた時ににはもう75歳。
しかし息子のアパートは単身用であり、2人で済むことは禁止されていました。さらに息子は休職中。
林さんは生活保護を受けたいと申し出たのでした。
林さんの願いはたったひとつ。
一人息子の近くに小さなアパートを借りてひっそり暮らすことでした。
義経は林さんに最初は施設に入ることを提案します。
義経は林さんの為に奔走します。
そしてなんとか施設に入れることが出来るようになります。
義経は林さんを迎えにいくために電話をかけます。
しかし林さんは自宅にはおらず横浜に遊びに行っていました。
義経はそんな林さんに苛立って怒りをぶつけてしまいます。
電話を切った後義経は後悔します。
後日、施設に向かう林さんを見送る義経。
義経は林さんに電話で苛立ってしまったことを謝りますよ。
林さんは、ご迷惑をかけたから仕方ないとお礼をいいながらも、「少し悲しかったです。」と一言だけ言い残します。
義経は、悪いのは林さんではない。
悪いのは林さんの夫なのに。
林さんを責めてしまった自分に激しく後悔します涙を流すのでした。
5巻は、この他に、アルコール依存症の男性の話が始まります。
義経はなんとか男性をアルコールから抜け出させようと四苦八苦します。
しかし、、事態最悪な事態へと、、、
是非5巻を手にとって読んでみてくださいね!
この漫画は丁寧な取材の元に書かれているようでケースワーカーの友人も絶賛していました。
画力も高いですし、話も綺麗事でまとめるのではなく現実的。
現実的でありながらジンワリくる台詞や場面もあり、ドキュメンタリーにはない漫画の醍醐味も味わえます。
生活保護を支給される方には色々な事情があるんだなと改めて考えさせられました。
こういう事を知れば知るほど不正受給は悪い事だなーと。
きちんと支給されるべき人に支給されてほしいと強く思いました。
6巻も楽しみな漫画です。