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漫画「血の轍」ついに最終回153話の感想とネタバレ!

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血の轍が2023年9月8日発売のスペリオールにてついに最終回を迎えました。

結末はどうなったのか、、早速本誌を読みましたので感想を書いて行きます。

★画像は購入したスペリオールからお借りしています★

 

母である静子の死から何年たったのでしょうか、静一は初老と呼んでもよい年齢になっていました。

 

自分の部屋で目覚めた静一。

部屋には扇風機とたくさんの本が置いてありました。

季節は夏

起き上がりお茶を飲み、外に出かける静一。

図書館に行き本を借ります。

公園の椅子に腰掛け、読書をする静一。

お腹が空いた静一は本を閉じ、コンビニのおにぎりを食べます。

「いただきます。」

ひとりつぶやきおにぎりを食べる静一。

 

帰り道、静一は空を見てつぶやきます。

「ああ、きれいだ」

 

〜そのとき僕はふと、何年ぶりだろう、

母のことを思い出した。

でも浮かんできたその顔はぼんやりとしてもう

 

僕はもう

母の顔を思い出せなかった。

 

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★これで血の轍はついに完結しました。

終盤から最終話まで涙が止まりませんでした。

個人的なクライマックスは、ママが亡くなる前のママと静一の対話のシーンでした。

「深刻な顔をするのではなく笑い飛ばしてほしかった」というママの言葉を聞いて、一気に謎が解けた気がしました。

押見修造先生は本当に天才でいらっしゃるなあと。

本当にそうなんですよね、もちろん笑い飛ばせないくらい重い出来事もありますが、自分自身の問題で内にこもって重い苦しい気持ちの時なんかは「何いってるんだ大丈夫だよ」みたいに笑ってくれる人がいると安心するんですよね、、(人によるとは思いますが)

 

152話で、吹石さんが静一をちゃんと覚えていてくれて、穏やかに幸せであってほしいと願っているシーンもかなり泣けました。

吹石さんの願いがかなってよかった。

 

そして最終回で1人でコンビニおにぎりを食べる静一が、きちんと「いただきます」を言うところも、変わっていない静一を見た気がして泣けましたね。

 

静一は物理的にはずっと孤独ですし、思春期に辛い出来事に巻き込まれ、母子関係で本当に悲惨で辛い体験をしているので一概にハッピーエンドとは絶対に言えないのですが、それでも静一が好きな読書をしながら穏やかな老後を過ごしていたのを見てほっとしました。

反面、もっと明るく楽しい幸せな人生もあったと思うとやはり静一は毒親による被害者だと思います。

 

長年続いた血の轍、ついに完結しました。

 

コミック17巻は9月末に発売のようです。

押見修造先生の次回作がとても楽しみです。

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