
作家のよしもとばななさんが家族の確執をnoteで告白した事がTwitterやインスタなどのsnsで話題になっています。
2万字の魂の叫び、この記事では吉本ばななさんのnoteを購入して読んだ感想、一部ネタバレ全文についての考察を書いていきます。
まず、一言で言いますと凄まじい内容でした。
しかし、私は読んでよかったと思っています。
読む人によっては重い内容ですので精神衛生が良くない方は少し時間を置いてから読むことををおすすめします。
投稿された内容は、ばななさん自身の家族や親族との間にあった極めてプライベートかつ深刻な確執、そして現在直面している家族の健康や生活を巡る葛藤を赤裸々に綴ったものでした。
吉本ばななさんのような売れっ子の作家さんが、お母さんからの精神的な攻撃に悩まされ、さらに今金銭的に困窮していることに驚きを隠せません。
従来の作品で見られる繊細な心理描写とは一線を画す、当事者としての生々しい言葉が並んでおり、読者の間で驚きと共感が広がっています。
吉本ばななさんのお母様は、「結婚前は小説を書いていたが、隆明から家に2人表現者がいると家庭は成り立たないと言われ断筆」という一文にある通り、ばななさんやのお父様の意向により物書きとして表現することをやめてしまったのですよね、、
行き場を失ったエネルギーや魂が家族に向かってしまったのかなあ、と思いました。
その矛先、犠牲になったのがばななさんとお姉さんで、お姉さんの現在の状況の辛さに胸が痛みました。
ばななさん自身も、幼少の頃から一晩中お母さんに欠点を言われ続けたり、初めて生理を迎えた時に酷い言葉を浴びせられたり、他にも様々な虐待を受けていました。
さらに19歳ごろから9歳年上のお姉さんもお母さんに加担するようになり、お母さんとお姉さんの2人から嫌がらせを受ける様になります。
(全て書くとネタバレになってしまうのでこの記事では虐待の内容はごく一部しか書いていません。)
ばななさんは、お気に入りのものをお母さんに勝手に捨てられる日々が続いたことから、大切な物を全て身につけながら眠った日々もあった様です。
「虐待を受けて育った人間は顔を見ればわかる」というばななさんの文章にもある様に、ばななさんは自らも虐待を受けた顔をしていると言っています。
そして、自身の才能も青春も自由もすべてをお母さんへの贄にしていたお姉さん、そしてご両親の介護をたった1人で引き受けていたよう。
お姉さんが壊れるのは当たり前のように感じました。
またばななさんは何人かの有名人について「あの人たちも私も虐待顔」と書いていました。
(その有名人の方の名前はネタバレになりますので伏せます)
また、吉本ばななさんは2023年に自らの母について書いた本を出版した吉川ひなのさんについても触れていました。
ばななさんはひなのさんのファンだった様です。
現在、ばななさんのお姉さんも今は身体のあちこちを壊してしまい、生活や家事もままならない重篤な状態にあるようです。
年末に実家に帰宅さた際は家にネズミが這い回ってしまうほど荒れた状態であり、今もそれが続いている模様。
そのネズミが這い回る不衛生な環境からお姉さんは病気になってしまった様です。
ばななさんは、「とんでもない内容の記事ですが、2万字あります。そしてこの記事の収入は全額姉の治療費になります。よかったら読んでください」として、noteへのリンクを貼って投稿されています。
しかし、ばななさん自身も金銭的支援をずっとされていてその金額は大変な金額です。
お金はばななさんが懸命に働いて稼いだものにも関わらず、何のためらいもなく金を無心してくるお母さんやお姉さんはあまりにも酷いですね。
お姉さんの、母親に全てを奪われそして捧げたのだから、家を手放したくないという気持ちも分かります。
が、それでもやはりばななさんの方に強く同情します。
なぜならお姉さんが今の様な状況になったのはばななさんのせいではなく母親のせいだからです。
もしばななさんまでもがお母さんから離れられず、自立できなかったら、それこそお姉さんも今より更に厳しい状況になっていたと思います。
逃げることは正しいことだと思います。
吉本ばななさんの話が全て事実ならば、お姉さんはお金がなくなれば、ばななさんに要求する事を覚えてしまっていますので、負の連鎖を断ち切るべきなのでは、と個人的には思います。
しかし、家族を切れないばななさんの複雑な気持ちもこのnoteには深く描写されています。
それにしても文字通り親に身体や精神を蝕まれても生き延びるお姉さんの生命力の強さも凄いとお思いました。
お姉さんは飼い猫をとても大事にされている様です。
ご両親の介護はお姉さんが主にしていたようですし、何がどこまでなのか、全文を読んでみても理解できない部分も多々ありました。
また、ばななさんは自身の父親に関しても、「母親の犠牲になった人物」としてあげています。
お父さんは最初から歪な家庭の状況に無関心なわけではなかった様です。
その過程も書かれており、とても納得出来る内容でした。
note内でばななさんが虐待に遭った上で、それでも親の死を悲しんでしまうというような心情が被虐待児特有の心理らしいと書かれてていたのには深く共感しました。
まる1日経った5日午後2時までに134万の再生数を記録しています。
ばななさんは、
「もしかしたら姉と縁が切れるかもしれないので、最後かもしれないから医療費は出したかったんですよ。
仲直りできたらいちばんですが、駆除が間に合わずその前に亡くなる可能性もある状況なので、悔いなく、できることをしようと思いました。
でも私にできることは書くことだけなんですよね」
と書いています。
私はその文を見て、今回の有料noteには支援が必要な理由が書いてあるのかと思って読んでいたので、かなり重い共依存の家族の話だったことに驚きました。
姉の治療費という名目といっても、本文を読む限り、問題の中心は治療費そのものではなく、母から続く支配関係ががんじがらめに今に至っていることにあるように見えます。
そこに読者がお金を入れることは、病気の治療を助けるというより、すでに限界を超えているお姉さんとばななさんの関係をさらに長引かせる苦し行為なのではないかとも感じました。
しかし、「母に全ての罪を背負わせようとも思わないし、 いい思い出もあるし、憎んではいないが、 人として度を超していたとも思う。
だから、自分だけの人生を、楽しく生きることだけが私の復讐だ。」とばななさんは言っていて、倒れそうになりながらも生きていこうとする作家の魂のようなものを感じました。
ばななさんは「>国家を代表する小説家の赤裸々なエッセイの価格としては許される範囲だろうと思う」と書かれていましたが、この部分は自分への皮肉に読めました。
国家きは、国民の生命や財産を守ること。
国民が豊かに暮らせる環境を作ること。
社会保障・医療・年金・福祉などの社会保障を整備し、国民の生存権を守り生活を支えること。
という3つの役割があります、その役割が現在全く機能できていない自分の環境への自虐を含んでいるのではないかな、と思いました。
その為にあえて国家という言葉を選んだのではないでしょうか。
また、ばななさんはSNSの性質についても「拡散するにつれどんどん本質とずれていくのがSNSですので、個別の返信も今日いっぱいにして、日常に、生活に、帰っていきます」と言及。
温かい言葉を寄せた人々や、無言で記事を読んだ多くの読者へ心からの感謝を述べました。
また、この文章は単行本になったり2作目が出る可能性もある様です。
私は学生時代に吉本ばななさんの本を夢中で読んでいた時期がありました、私にとってばななさんの作品は、美しい文章の合間に不安定さと空恐ろしさが混同していて、その理由が少しわかった気がしました。
お姉さんとばななさんの関係が少しでも楽になる様、お姉さんが福祉の力を借りられればいいな、と願います。
今後の吉本ばななさんにも注目していきたいと思います。