2024年11月8日からAmazonプライムで独占配信されているアニメ映画、ルックバッグ。
名作中の名作でしたので早速感想とネタバレを、書いていきます。
結末を知りたくない方は読まないでください!
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主人公の藤野は学年新聞の4コマ漫画がクラスで大好評。
運動神経もよく、絵もうまい藤野はクラスの人気者です。
そんな藤野を担任の先生は「次の学年新聞の4コマを書く役割を1回だけでいいから隣のクラスの京本に譲ってあげてほしい」と頼まれます。
京本は隣のクラスの生徒ですが、不登校でした。
藤野は「いいですけど、学校にもこれない軟弱者に漫画がかけますかねえ」と自信と皮肉が入り混じった顔で答えます。
1ヶ月がたち、新しい学年新聞が配られます。
藤野は余裕の表情で学年新聞に目をやります。
そこには京本が書いた漫画が。
それを見た藤野の顔色が変わります。
京本が書いた漫画は絵も上手く内容も面白いものでした。
「すげえプロみたい」
「京本の絵に比べたら藤野の絵って普通だな」
クラスメイトの話す声が聞こえます。
1人で下校する藤野。
「京本は学校にこない間に絵を練習してたんだ、、」
藤野は悔しさのあまり朝から晩まで絵を描きつづけます。
小4から小6の1年半、藤野は友達とも遊ばずひたすら漫画を描き続けます。
家族や姉は成績も下がり漫画ばかり書いている藤野を心配します。
友達からも中学生になってまで漫画を描いているとオタクだと思われるよ、と心配されます。
藤野は小6の途中で漫画を書くことをやめてしまいました。
今まで犠牲にしてきた友達や家族との時間を取り戻し、普通の小学生らしいキラキラした時間を過ごす藤野。
卒業式の日がやってきます。
藤野は先生に卒業証書を京本の家に持っていってと他のまれます。
藤野はしぶしぶ京本の家へ。
インターホンを鳴らしても返事がありません。
家の鍵は空いていたのでそっとドアを開け玄関に卒業証書を置いて帰ろうとしますが、廊下にある大量のスケッチブックが目に入ります。
その先には京本の部屋が。
部屋の前に4コマ漫画を書く用紙が落ちていました。
サラサラと4コマを書く藤野。
その用紙ををうっかり落としてしまい、その用紙はドアの隙間から京本の部屋へ。
部屋の中からは京本の驚く声が聞こえます。
藤野は逃げ出します。
しかし京本は藤野を「藤野先生!」と呼び追いかけてきました。
藤野の4コマの大ファンだった京本は、藤野に憧れ密かに先生呼びをしていたのでした。
目をキラキラさせながら神様のように自分を崇める京本に対し、藤野は漫画を書くのをやめたとは言えず、今は漫画の賞に応募するための長編漫画を構想中だとついノリで言ってしまいます。
ここから藤野と京本の漫画を描く日々が始まります。
藤野の漫画のアシスタントのようなかたちで京本は藤野の部屋で一緒に漫画を書き続ける日々。
1年かかって長編が出来上がり、2人はその漫画を藤野キョウというペンネームで少年誌の章に応募します。
なんとその作品は佳作に輝き、2人は漫画家としてデビューします。
その賞金で2人は街で遊びます。
引きこもりから外に飛び出してよかったと話す京本。
中学生高校生と2人はずっと協力して漫画を描きます。
そしてついに連載の話が。
しか京本は、らいねから美大に行って絵を勉強したい、だから連載は一緒に書けないと藤野に伝えます。
ショックを隠しきれない藤野は私がいないと何もできない、と京本を責め、ふたりは喧嘩別れのようなかたちで別々の道を歩みます。
別のアシスタントをつけ試行錯誤しながら漫画を書き続ける藤野。
そんな藤野に信じられない知らせが。
京本の通う美大で無差別の殺人事件が起こり、京本は被害者になり亡くなったのでした。
あまりのショックに藤野は漫画の連載をストップさせます。
今はもういない京本の部屋で、中学の卒業式の日に自分が書いた4コマを見つけます。
こんな漫画を書かなければ京本は外の引きこもったままで世界に出なかった。
事件にも巻き込まれなかった。
自分のせいだ、と藤野は自分を責めます。
藤野はもしあの時、自分が4コマを描かなかったら、、
というかパラレルワールドを想像します。