クライマックス間近、聖子の回想シーンが続いている血の轍(ちのわだち)の136話。
★画像は購入したスペリオールからお借りしています★
小さな静一を寝かしつけるために絵本を読んであげている静子。
静一とボール遊びをしている静子。
ごく普通の幸せな親子の日常に見えます。
静子に甘え静子がいないと泣きだす静一
そんな静一に静子はいつしか
「遠くへ行かないで
ずっと私のそばにいて、静ちゃん」と呟くようになります。
風のない穏やかな小春日和、
静子は小さな静一をつれて、あの場所に行きます。
あの場所とは、山の中にある、街が見下ろせる高台でした。
「小さい頃のわたしも、この景色を見ていた
この街を見下ろしていた
遠くからずっと」
静子はそう呟きます。
静子は小さな静一を高台で抱き上げます。
静子に抱き上げられにっこりと笑う静一。
静子は記憶の糸を手繰り寄せ、小さな静一に問います。
「わかんない、わかんねえんさ、
何もかも遠くて、あなたは覚えてるん?」
まだ言葉もわからないはずな小さい静一は答えます
「話して」
静一は静子が幼い静一に何をしたのかを思い出して話してほしいと言います。
「わからない、、わからない、、でも
わたしは あなたを ころした?」
静子は静一に問います。
すると静一は悲しげな表情で
「うん あなたは ころした」
と答えるのでした。
★136話のネタバレはこれで終わりです。
もちろん静子は静一を物理的にやめたわけではありません。
静一の存在自体を精神的な意味で無いものにしてじった、という意味でしょうか。
137話に続きます。