数年前から書店でよく見かける問題集。「塾技」口コミしたいと思います。
文英堂のシグマベストシリーズから出版されていてZ会の森圭示先生が著者です。
小学生が解く中学受験用の「塾技」は算数と理科、中学生が解く高校受験用の「塾技」は数学と理科と英語があります。
この塾技、学校の授業ではまず教えてくれないテクニックが載っています。
まず中学入試用の算数の塾技から見てみますと。
学習意欲が湧きそうなカラフルな中身。
紙質もしっかりしています。
パッとみた感じ、四谷大塚の予習シリーズに似ているなあと感じました。
解答は別冊になっています。
この解答、表紙も厚くしっかりした作りです。
解答だけでなく問題も掲載されているところがニクい。
この別冊解答だけ持ち歩けば勉強が出来るのでとても良いと思います。
見開き左ページは塾技、つまり問題を解くテクニックが説明してあります。
そして塾技を使って解く例題。
右下ページは練習問題になります。
練習問題はAランクからCまで3つのランクに分かれていて。Cが1番難易度が高い問題になっています。
この練習問題は様々な中学の入試問題が使われています。
よく掲載されている学校は、早稲田中学、灘中学、豊島岡女子中、桜蔭中、開成中、海城中、桐朋中、渋谷教育学園幕張中、渋谷教育学園渋谷中、市川中、女子学院中、東大寺中、聖光学院中、などです。
Aランクの問題には市川中や豊島岡の問題が選ばれています。
市川中や豊島岡は算数に関しては基本的な問題が多く出題されるのでAランクやBランクの問題をきっちりこなせばよさそうです。
Cランクの問題には灘中、桜蔭中の問題が選ばれています。桜蔭中の問題を見るとやはり算数の問題の難さは他の御三家と一線を画していると思います。
桜蔭中には算数に強い女子が集まるのでしょうね。
そして、特に図形のCランクの問題には灘中の問題が多く選ばれています。
灘中の立体図形の問題は難易度が高い問題が多いですね。
どれも煩雑で時間がかかるので、これらの問題全てが解けなくても合格は出来るのではないかなと個人的には思います。
この問題集を繰り返して解けばかなりの力がつくのではないでしょうか。
中堅校や一部の上位校には十分対応できる問題集ですが、難関校にはこれよりワンランク上の問題が必要でしょうね。
市販の問題集の中では解説は詳しいですがやはり文章だけでは理解しづらいところもありますのでわからない問題に当たった時に説明してあげられる人が身近にいることは必須ですね。
また、小学生にとっては全体的に難問であるのは間違いないので、基礎をガッチリ固めた上で取り組むのが重要だと思います。
次回は「塾技」理科について感想を書きたいと思います。