長きに渡って連載されていた自殺島ですが、ついに最終巻が発売されました。
早速購入し、読んでみました。
全巻16巻の感想はこちらの前の記事に掲載されています。
以下、17巻の感想と結末を書きます。一部ネタバレ、画バレ、ありですのでご注意ください。
カイのことが気になったリョウは、カイが隔離されている小屋へと話しかけに行きます。
そこでカイは、
自殺はできない、自分の命を静かな森の中で終わらせたいので、リョウに自分を殺してほしい。と頼みます。
★ここでのカイの表情は明らかに不気味な笑みを浮かべていて、何かを企んでいるのがバレバレです。
カイの言葉を信じたリョウは、カイを森に連れて行くためにカイを外に出したのでした。
そこにリヴとミキが現れます。
その隙をついて、カイは隠し持っていたナイフでリョウを刺したのでした。
2回刺されて倒れるリョウ。
ミキは倒れたリョウを見て失神してしまいます。
カイは残されたリヴの手を縛りリヴを連れて逃走したのでした。
気を失っていたミキが目を覚ますと目の前には意識はあるものの瀕死のリョウが。
ミキは必死で助けを呼び、皆が集まるのでした。
瀕死のリョウは仲間の一人一人にお礼を言います。
そしてセイに「生きようとするとお前をもっと見ていたいと思った。」
と、セイのおかげて生きてこられたと感謝を告げるのでした。
息を引き取るリョウ。
リョウはやっと愛するエリに会えたのでした‥
深い悲しみの中、セイはリヴを助け出すためにイキルを連れて出発するのでした。
その頃リヴはカイに連れられ険しい森の中を歩かされていました。
お腹の子はなんとしてでも守ると自分に誓うリヴ。
妊娠している事をカイに悟られまいと必死でした。
森の中ではセイにかなわないと思ったカイは、長い森を抜け平地にたどり着くのでした。
ついに平地にたどり着くセイ。
木に縛られ手首を切られたリブの姿を見つけ、カイに対するはっきりとした殺意を確信します。
広い平地で真正面から向かったのでは勝ち目はないと悩むセイ。
そこに、懐かしい人物が偶然通りかかります。
それは先住さんでした。
セイは、先住さんに自分のマントを着せ、おとりになってもらうのでした。
先住さんをセイだと思い込んだカイ。
その隙にセイは素早くカイに弓を放つのでした。
無事にリヴを助け出したセイ。
弓が刺さり倒れるカイ。
カイは自分は人の喜びや悲しみがわからない人間であり、皆を殺そうとしてそんな自分を正当化したかったのだと語ります。
そんな自分でも皆と共有できた思いがひとつだけある、それは夕陽が綺麗だという想いだった。
そんな言葉を残してカイは息を引き取りました。
その表情は穏やかで何かから解放されたようでした。
そして場面は変わり、
ついに政府の船が島に到着するのでした。
しかし、政府の船が来たことにほっとした人はいませんでした。
それは皆がこの自殺島で、自分達の力で生きて来た証なのだとセイは確信したのでした。
数年後‥‥
島には、セイとリヴと息子、3人の幸せそうな姿があったのでした。
これで自殺島の最終巻は終わりです。
私は自殺島が連載された当初から読んできました。
あの弱々しかったセイが立派な青年になり感慨深いです。
ラストも、きちんと生きる事の答えを出せていてスッキリ終わった感じです。
17巻巻末にある作者である森恒二先生の後書きにも感動しました。
是非手に取って読んでみることをお勧めします。
森恒二先生の次回作にも期待しています。
読んでいただきありがとうございました^ ^