生活保護に関するニュースってよく目にしますよね。 生活保護がもらえずに亡くなってしまった方のニュースや、はたまた不正受給していた人のニュースなど種類は様々ですが。 自分だって今は普通に暮らしていてもいつお金がに困るかはわかりません。 人事にしないでもっと制度について知りたいなと思い、この「健康的で文化的な最低限度の生活」を手に取りました。
最近、最新刊4巻を読みました。
もちろん1巻から読んでいるのですが、生活保護の実態が非常にわかりやすく、丁寧に描かれている良作だと思います。
以下4巻のあらすじや感想をまとめました。
新米ケースワーカーの義経。
4巻では、3巻から続いている、成人男性の話です。
生活保護申請をしに来た男性。
名前は島岡。
役所が調査したところ、島岡の父親は経済的に余裕がある人物なので、父親に十分に扶養できる力があると判断されますが、島岡は実の父親との接触を頑に拒否します。
島岡の父は、自らの息子が生活保護を受給するなどありえないと激昂し、自分が援助する、息子となんとしてでも会って話すと言い張ります。
それを知った島岡は、会うなどありえないと恐怖に慄いた表情で逃げ回ります。
義経は、島岡が父親から逃げる原因がわからず悩みます。
そんな中、父親から感じる恐怖による精神的に異常により、島岡が倒れ病院に入院します。
島岡にカウンセリングをした医師から話を聞く義経と義経の上司。
そこで衝撃的な事実が発覚します。
なんと島岡は、幼少時代に父親から性的な虐待を受けていたのでした。
ショックを受ける義経、
そんな中、居場所を突き詰めた父親が強引に島岡の病室に入ろうとします。
体を張ってギリギリで島岡と父親の接触を止めた義経。
義経は父親に「性的虐待をしていたんですよね」と尋ねます。
動きがとまる父親。
義経から性的虐待という言葉を聞かされ、なんとか諦めた父親は病院を去ります。
義経のケースワーカーとしての働きにより無事に島岡には生活保護が支給される事になったのでした。
4巻のあらすじはざっとこんな感じです。
この漫画は丁寧な取材の元に書かれているようでケースワーカーの友人も絶賛していました。
画力も高いですし、話も綺麗事でまとめるのではなく現実的。
現実的でありながらジンワリくる台詞や場面もあり、ドキュメンタリーにはない漫画の醍醐味も味わえます。
生活保護を支給される方には色々な事情があるんだなと改めて考えさせられました。
こういう事を知れば知るほど不正受給は悪い事だなーと。
きちんと支給されるべき人に支給されてほしいと強く思いました。
5巻も楽しみな漫画です。