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漫画「火傷少女」4巻最終回最終話結末★詳しい感想!

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大好きな作品、火傷少女の最終回4巻を読みました。

 

 

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原作は貫徹さんの小説で私はこの作品の世界観に引き込まれました。

この作品は高校生が主人公でかなり過激な描写も含みますが、私はそれ以上に「生きる」という意味について考えさせてくれる作品だと思います。

 

非常にざっくりとですが4巻の一部あらすじと感想書いて行きたいと思います。

 

 

 

 

カナメは、シイナの目を焼いた青年ツグミに遭遇します。

「君はシイナとは違う」とツグミはカナメに言います。

自分は死ぬ気などなく、シイナとは違う。

そう言われたカナメは「シイナには僕が必要なんだ!」と言います。

しかしそれもツグミに否定され激しく苛立つのでした。

 

 

自宅で新しい家族と夕食を食べるカナメ。

家族みんなが笑っている当たり前のように幸せな光景に違和感を覚えるカナメ。

カナメは家族団欒の中、

「父さんはなんで母さんを捨てたの?」と尋ねます。

 

それに対してお父さんは

「仕方がなかったんだよ」と曖昧な答えをします。

 

カナメの中で何かが壊れました。

 

「お前が、、、お前が死ねば、、」

カナメはお父さんに殴りかかるのでした。

 

その瞬間、姉がカナメに水をかけます。「家族になれると思ったんだけどなあ」

 

姉は背を向け冷たく言い放ちました。

 

「母さん」

カナメは泣きながら家を飛び出すのでした。

 

 

 

シイナはカナメからの連絡を待っていました。

しかしカナメから連絡はなく、カナメは学校にも来ないのでした。

 

 

場面はカナメの過去の記憶。

 

小さい頃のカナメは、お父さんとお母さんと遊園地に来ていました。

しかしお母さんはお父さんと手を繋ぎ子供のようにはしゃぎます。

カナメの存在はお母さんには見えていないようでした。

 

 お母さんとベンチにすわるカナメ。

お母さんはカナメに

「なんで私のところに生まれたんだろうね」と言ったのでした。

 

そしてカナメにある言葉を言い残したのでした。

 

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しかしカナメはその言葉を思い出せません。

 

 

場面は現在のカナメに戻ります。

 

憔悴しきった表情でベンチに座るカナメ。

 

「カナメ」

 

カナメの前にシイナが現れます。

シイナはずっとカナメを探していたのでした。

 

シイナはカナメを自分の家に連れて行きます。

 

シイナのお母さんは戸惑いながらも温かくむかえてくれました。

 

シイナのお母さんに飲み物をもらい落ち着くカナメ。

 

シイナとカナメはシイナの部屋で手を繋いでいます。

 

シイナはカナメを抱きしめ、初めて出会った時のことを思い出します。

 

シイナはカナメが自分のノートを見た時、自分の事を好きだと言ってくれたことが本当に嬉しかったと話します。

 

「私はカナメに逢うために生まれきたんだって思ったの」

 

 

 

「カナメ、生まれてきてくれてありがとう」

シイナはそう言うのでした。

 

その言葉は、カナメがずっとずっと思い出せずにいた、幼い頃に遊園地のベンチでお母さんに言われた言葉でした。

 

 

場面は変わりスーパーにいるカエデ。

 

カエデは以前、シイナの家に泊まった時に食べた夕飯の事を考えていました。

シイナのお母さんの料理はとても美味しく、涙を流したカエデ。

カエデはシイナのお母さんにレシピを教えてもらったのでした。

 

カエデはお父さんと一緒に自分が作った料理を食べたら何かが変わるかもしれないと思い立ち、食材を買って自宅に帰ります。

 

真っ暗な部屋を見てまだ父親が帰っていないと思ったカエデ。

 

しかし異様な悪臭に気がつきます。

 

部屋の隅に父親が座っています。

そして、、

 

布団の上には変わり果てた若い女性の姿ありました。

 

 

そんな中、父親はまたカエデの母親のツバキの話をします。

父親はカエデとツバキを重ね合わせ、いつものようにカエデに襲いかかります。

 

もう嫌だよ

何で私ばっかり

変われる気がした

 

カエデは泣きながら包丁で父親を手にかけてしまいました。

 

変わり果てた父親の側で、カナメに電話するカエデ。

カナメに電話に出て欲しいという最後の希望もかなわなかったのでした。

 

 

次にカエデはシイナに電話をします。

カエデはシイナに「お願いがあるの」と言いました。

 

 

翌朝。

カエデに呼び出されたシイナは学校のベンチにいました。

するとカエデから着信が。

カエデの指示通りに上を見るシイナ。

カエデは校舎の屋上の金網の外に立っていました。

 

 

カエデはスマホを通して、驚くシイナに尋ねます。

「シイナちゃんはどうして私の体を心配してくれるの?痛みや死に近づくのは良いことのはずでしょ?」

 

シイナは、カエデは死にたいのではなく

生きるのが辛いだけであり、つまり本当は生きたがっているからだ、と答えます。

 

「生きるのが辛いだけ。カナメと同じでしょ」

シイナはカナメが本当は生きたがっていることに気がついていました。

 

「でも、カナメは連れて行く」

 

シイナはカナメが生きたいと思っていることをわかっていながらもカナメを自分が死ぬ時に一緒に連れて行くつもりなのでした。

 

カエデはシイナに何を言ってもシイナの意思は揺るがないとわかり、諦めたような悲しい表情をします。

 

「カナメのこと好き?」カエデは聞きます。

「うん、大好き」シイナは答えます。

 

「それでも一緒に生きようと思わない?」カエデは聞きます。

「だからこそ一緒に死にたいの」

シイナは答えます。

 

 

カエデは言います。

 

 

「私はカナメが好き

だからカナメには生きてほしい」

 

 

 

カナメには新しい家族がいるから

愛があって

未来があって

また笑えるはずだから

私と違って

 

「さようならシイナちゃん

友達でいてくれてありがとう」

 

そして気づいて。

 

 

その瞬間、カエデは屋上から飛び降りたのでした。

 

 

 

 

落ちたカエデを見て呆然とするシイナ。

シイナの頭の中に記憶がよみがえります。

 

目の前にいるカエデの顔がシイナにはカエデではなく別の女の人に見えたのでした。

 

何かの記憶を思い出したシイナ。

 

「おかあさん」

シイナは呟いていました。

 

 

 

場面は変わり病院。

シイナはカエデが飛び降りたのを見た後そのまま倒れ病院に入院していました。

 

シイナに会いに病院に行くカナメ。

 

シイナの以前とは違う雰囲気に戸惑うカナメ。

シイナはカナメに話したいことや謝りたいことがあるけれど今は混乱して話せないからもう少し待って欲しいと告げます。

 

病院から帰るカナメをシイナのお母さんが引き留めます。

カナメはシイナのお母さんに車で家まで送ってもらう事にしました。

 

車の中で、シイナのお母さんはカナメに衝撃の事実を語り始めました。

 

なんとシイナのお母さんは実の母親ではありませんでした。

シイナの本当の母親は5年前に亡くなったのでした。

 

場面は変わり病院。

シイナは昔の記憶の中にいました。

 

幼い頃のシイナ。

シイナの住む部屋は洗濯物がたまりキッチンの洗い物もたまったまま。

 

部屋の椅子にはシイナの実のお母さんが座っています。

お母さんはブツブツとよくわからないことを1人で話しています。

幼く無邪気なシイナはお母さんに自分が作った泥団子と道端でつんだお花をあげようとします。

 

しかしお母さんは泥団子と花を床に投げ捨てます。

そして「気持ち悪い、、、」と言いうな垂れます。

泣いてしまうシイナ。

するとお母さんはシイナの首に手をかけるのでした。

泣きながら笑みをうかるお母さん。

 

お母さんはその後精神病院に入院します。

 

シイナはお母さんに会いに病院に行きます。

無邪気なシイナは「お母さん」と健気に駆け寄ります。

 

病院の庭でベンチに座るシイナとお母さん。

 

お母さんは話し始めます。

 

「シイナよく覚えおきなさい

生きることに意味なんてないわ

怖いことからは逃げなさい

相容れないものは無視しなさい

あなたの感情はあなたにしかわならないの

でも嫌なことも死ねば終わるすべて元に戻る

だから死を追い求めなさい  

 

それから

産んでごめんなさい」

 

キョトンとした表情でお母さんの話を聞くシイナ。

 

「すぐ戻るわ」

お母さんはシイナな頭をなで、シイナひとりベンチに置いて病室に戻ります。

 

ジュースを飲んでいるシイナ。

シイナは病室の窓にお母さんがいるのに気がつきます。

「あれ、お母さん」

 

お母さんは病院の窓から飛び降り、シイナの目の前で亡くなってしまったのでした。

 

 

 

その後、幼いシイナは虫や鳥、動物をつかまえ手をかけるようになります。

 

そんなシイナにお面をかぶったツグミが話しかけたのでした。

 

 

場面は変わりカナメの携帯に着信が。

それはシイナからの着信でした。

 

「カナメ、決行しよう

明日の日暮れとともに

場所はもちろん」   

 

「シイナ決行って、、それは、、」

 

「そうだよ カナメ

楽しみだなぁ

ね!カナメ❤︎」

 

 

夕暮れ時

いつもの場所、つまり廃墟の学校にいるシイナとカナメ。

2人はお互いのためにカッターとキリを持って向かい合っていました。

 

 

 

「カナメから先に」

シイナはそう言ってカナメの手を取り、カナメの手にあるカッターを自分の首に当てます。

 

カナメの手はカタカタと震えていました。

 

「大丈夫だよ、私のが痛みに強いからちゃんとカナメを殺してあげる」 

シイナは笑顔で言います。

 

しかしカナメはカッターをシイナの首から離します。

 

「シイナ

 

僕は君と生きたい」

 

床に落ちるカッター。

カナメの目からは自然に涙が溢れています。

 

「今さら、。ごめん、、でも、、僕はシイナを、、楽しかったんだ 生まれてはじめて、、笑いあって、、本当に、、

生まれてきて よかった、て」

 

カナメの頭の中で、シイナに抱きしめられた事や、カエデとシイナとカナメの3人で笑いあった記憶が蘇ります。

 

 

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涙が止まらないカナメ。

 

しかしシイナはそんなカナメを遮るように言います。

 

「大丈夫だよ  怖いんだよね?わかってる

じゃあこうしよう?私がカナメを殺して私は自分で行く」

 

「違う、、僕は、、」

戸惑うカナメを無視して、シイナはカナメをキリで刺そうとします。

その瞬間、

カナメはシイナの首を絞め抵抗したのでした。

しばらく首を絞め、手を離すカナメ。

 

「、、、なんで」

苦しそうに横になりながらシイナは言います。

カナメはひたすら謝ります。

 

横たわりながらシイナは言います。

「私はカナメが好き、だからカナメには生きてほしい、、、ってカエデちゃんそう言ってた」

 

その言葉を聞いて再び涙を流すカナメ。

 

シイナも涙を流しながら尋ねます。

「カナメはどうしても生きたいの?」

 

「うん

僕はシイナと生きたい」

カナメはシイナの顔に手を触れながら答えます。

 

「そっか」

 

バチッ

 

その瞬間カナメに衝撃が走ります。

 

「ありがとう、カナメ、ごめんね」

 

シイナを隠し持っていたスタンガンをカナメにあてたのでした。

 

意識が遠くなるカナメ。

 

 

時間が経ち、、

目を覚ますカナメ。 

カナメの手足はロープで縛られています。

そしてカナメの周りには恐ろしい光景が。

カナメの周りに、今までシイナが手にかけてきた動物や人間が置いてありました。

 

シイナを探すカナメ。

カナメは横に置いてある物に気がつきます。

 

そこにはシイナの頭部でした。

 

「うああああああああ」

 

本当に目を覚ますカナメ。

今見た恐ろしい光景は夢でした。

 

カナメはひとり廃墟の学校に取り残されていました。

 

 

 

シイナがカナメの前から姿を消して6年がたちました。

シイナは行方不明になり警察が捜索していました。

テレビでは3人の遺体が発見された6年前の事件のニュースが流れていました。

廃墟の校舎はシイナの捜索中に発見されたのでした。

殺害現場となった廃墟の校舎の取り壊しが決まったとニュースは告げていました。

 

カナメはテレビを消します。

 

 

場面は変わり病院。

そこには車椅子にのったカエデがいました。

カエデは屋上から飛び降りたものの、一命をとりとめていたのでした。

カナメはカエデに会いに来たのでした。

カエデは以前の記憶をなくしており、子供のような無垢な表情をしていました。

「カナメくん!」

嬉しそうに笑うカエデ。

 

そこに高校の同級生の熊沢がやってきます。

熊沢も頻繁にカエデの面会に訪れていたのでした。

 

6年ぶりに再開したカナメと熊沢は喫茶店でお茶をします。

「私はたぶんシイナを愛してたの 

あんたよりずっと」

泣きながらそう語る熊沢。

 

熊沢と別れたあとカナメはお供えの花を持ってどこかへ向かいます。

 

僕は今も

ただ君を探している

僕が行きたかったのは

君のいる世界だから

 

場面は変わり病室

熊沢はケーキを食べるカエデと一緒にいました。

 

そこでカエデが信じられないような事を話すのでした。

 

 

★火傷少女4巻の非常にざっくりしたあらすじを書きました。

ラスト、カエデが話した事はなんだったのか、是非みなさんも火傷少女の4巻を手にとって読んでみてください。

 

私はこの結末はとても素晴らしいと思います。

シイナは行方不明ですが、シイナにカエデやカナメ、熊沢さんの心が伝わり、穏やかに生きていればいいなと思います。

もう生き物を手にかけたりせず、死というものから解放されていることを願います。

 

それと、ラストでカエデちゃんが生きていて本当に嬉しかったです。

記憶を失ってしまったけれど、カエデちゃんは本当に辛すぎる記憶が多かったのでカエデちゃんにとってはそれが良いのかもしれません。

 

 

この作品は生きるという事を考えさせてくれる作品だと思います。

 

皆さんも是非読んでみてください。

 

 

 

 

 

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